「担当」という概念を変えてきた人の長い話

序章

本稿は、8年間Hey!Say!JUMPの中島裕翔くんを担当としていた筆者がこの度ジャニーズWEST小瀧望くんに担当を降りようという内容を主とし、それと共にその経緯を客観的に考察するためのものである。

筆者が中学2年生の時に初めて裕翔くんを好きになり、「担当」という文化を知ってから大学4年生である現在までずっと彼を担当としてきたが、初めて「担降り」を経験する身としてこのアツい想いを何かの媒体に残しておこうと思い立ち、本ブログを開設するに至った。

客観的にといいつつも基本的に筆者の偏った考えも大いに出てくることを前提に書き進めていきたい。


第1章 中島裕翔くんについて

Hey!Say!JUMPのメンバーである。まず顔がかっこいい。スタイルもすごい、モデルだからな。

今から遡ること約8年、当時関ジャニ∞担の友人に「山田くんっていう最近やべー子が今日Mステ出るからマジで観て」と勧められ、旧Hey!Say!7がミュージックステーションに出演しているのを観た。そこで「あの犬みたいな子誰、中島裕翔っていうの、エッしかも同い年かよ、てかジャニーズって楽しくね、え?出会えた奇跡にどんな欠点も意味なくね?え?」となり、大変チョロい感じで筆者のジャニオタライフはスタートする(もちろん山田さんも超絶ミラクルキュートでした)。

私事であるが、筆者は裕翔くんや山田さんと同じ1993年生まれであり、彼らが華々しくデビューを飾った頃には当然中学生で、部活や勉強に勤しんでおりお金も無いので、コンサートは1ツアーに1~2回入られれば最高、1回の貴重なコンサートのために日常を頑張り、コンサートのおかげでまた日常をがんばるというコスパの良い健全なオタクライフを歩んでいた。高校生になっても同様、筆者は「アイドル」としての彼が大好きだった。いわゆる「リア恋」という概念が全くわからず、顔が異常にかっこよくてスタイルが良くて真面目で努力家で…儚くもキラキラしている、自分と同い年なのにこんなに頑張っている人がいるんだから自分も負けてられないという謎の闘争心で日々を送っていた。また、彼らがこの世界に実在するのか疑ったりもしていた(周囲の人たちにこのアイドルマジスゲーんだぞとダイレクトマーケティングをしまくっており、当時付き合っていた人にクリスマスプレゼントでSexy ZoneのCD初回盤ポスター付きを貰った、惜しい)。

裕翔くんは高校時代より様々な葛藤やカベがあったようだ。こんな一言で片づけられないほどのものであることは十分に理解しているが、筆者はアイドルに関しては都合のいいところだけ見ていたい、プラスの感情以外要らないタイプのオタクである。「アイドルって相当大変やな、でもかっこいいな、頑張って!私も頑張る!」というスタンスでいた(こんなスタンスで「担当」なんて言葉を使うなという意見も承りますが、このスタンスによって筆者のハッピーアイドルオタクライフが保証されていた)(「担当」という概念について後に言及します)。

そして昨今、裕翔くんやJUMPちゃんはめざましい活躍を見せている。筆者は田舎から上京してきたクソゆとり文系テニサー大学生(肩書きが恥ずかしいので死にたい)として生きる一方でオタクライフも満喫していたが、TwitterのいわゆるオタアカからROM専としてこそこそ情報収集を行い、コンサートなどはリア友を引きずって入り、自分自身のオタクとしての姿勢を周りに公言していた(アルバイト先ではミスバーモントカレーと呼ばれている)。

裕翔くんやJUMPちゃんの知名度が徐々に上がっていきますます裕翔くんかっこいいな超好きという中で、筆者が個人的にTwitter上で大好きな裕翔くん担さんが小瀧くんに降りたというブログを拝見した。


第2章 小瀧望くんについて

上述の中で小瀧くんを何気なく検索してみたところ、2015年4月18日放送「王様のブランチ 買い物の達人コーナー」に小瀧くんと桐山くんが出演することを知った(「リトルトーキョーライフ」に関してはJUMP週しか観ていなかった)。まあせっかくだし、というテンションで就職活動の合間に観てみたら…これが多分運命だったんだよ…

いやまず顔がドストライク。裕翔くんのことは彫刻だと思っていたが、小瀧くんはパン。良質な小麦で作られたパン。その辺のスーパーとかで買えるやつやない、自由が丘とかに行かんと売ってないタイプのパン。実際あきえちゃんもクロワッサン言うてたしな。

そして話が面白すぎる。なんそれ!?何でそんなに小慣れてんの!?あんたまだ18歳やないんか!?若いイケメンはニコニコしてじっとしてるっていう定石は!?照史くんはわかるよ歴長いし!!でも小瀧くんのその絶妙な間の取り方なに!?しかもムードメーカーだって!?爆モテかょ…っら…

エッ彼氏にしたすぎ!!お近づきになりたいリアルさがある!!

 

そこから堕ちるスピードはえげつなかった。PARTY MANIACSでもう完全に被弾した。小瀧くんの「Just come&party with me」の「with」!!「th」!!信じられない。

お歌がお上手。よく食べよく眠る、甘えん坊、声がデカい、体力がない(褒めている)、口が悪い(褒めている)など、大変かわいい一面を垣間見せてくる。小瀧くんだけでなくWESTさんは全員歌が上手で、トーク力が高くて、毎晩寝る前にラジオを聴くというのが習慣になった。こんな努力をしたのは初めてだった。

「ちょうどリトラとかJUMPとWEST両方でてるし!最高じゃん!世の中チョロすぎ!!掛け持っちゃうか!!」

 

パリピポに一人で入る勇気は無く(現在は入らなかったことを後悔しすぎて舌噛み切って自害も辞さない姿勢である)、初めて小瀧くんを観たのは舞台「MORSE」だった。性的な目で見てしまった。4回入った。就職活動も終わり、サークルもとっくに引退している身としては時間が有り余っている中でラッキィィィィィィィ7が開催される旨を知る。いや入るしかないっしょ~ワンチャンあるで~

 横浜アリーナでのラスト以外3公演にお邪魔することとなり、そこで初めてJUMP以外のコンサートを経験した。

なんだこの熱量。ステージと客席の一体感。というか、彼らはオタクのことを同じ目線で扱ってくれる。WESTさんはオタクのことをかわいいと言ってくれる文化があることは耳にしていたが、オタクのことを「お前らは~」という場合があることに非常に驚いた。「もうほんまにかわいいなぁ~お前らは♡」ですって。新鮮な感情だった。コンサート中に「抱き捨てて!!!!!」と叫んだ経験は初めてだった。そしてコンサートが終わった夜、小瀧くんが雑誌「FINE BOYS」レギュラーモデルになることがわかる。

WESTロスが止まらず、気づいたら原宿のジャニショにいて気づいたら小瀧くんの写真をレジに叩きつけていた。こんなことなかったのに。毎晩眺めてカッコいい…と幸せになり、まだまだロスが止まらず少年倶楽部の収録に応募してみたらなんとラッキーなことに当選してしまい、小瀧くんを逃すまいと友人に双眼鏡を借りて初めて一人にロックオンして追うという行動をとった。こんなことなかったのに。

ジャニオタを名乗り始めて約8年、初めての感情が湧き出てきたような気がした。


第3章 「担当」についての考察

今まで裕翔くん担を名乗ってきた。学生であり他にもやりたいこと等あったため、無理はしないと決めて自分なりのスタンスで裕翔くんを応援してきた。

裕翔くんは宇宙一顔がかっこよくて努力家で趣味にストイックで、でもギャップが激しく相当マニアックなモノマネを全力でやり…まあとにかく絶対に手の届かない別次元の存在で、筆者にとっての憧れである。

 

筆者は現在大学卒業間近、授業もゼミもサークルも無くただ時間を有り余らせてアイドルについて考えている。これまでの時間もお金もない状況とは一変したわけなのだが、考えるのは小瀧くんについてであった。

 アルバイト中しょうもないおっさんに接客しながら小瀧くんがお客さんで来てくれたらどんな接客しよう…とか小瀧くんが新入生として入ってきたら絶対うちのサークル入れよ、合宿代とか全部払ったろ…とか…しょうもないのはどっちやねんて話ではある。

あれ!?なんか、アイドルにリア恋とか意味わかんねえと思っていたけど、これ私完全に好きだわ。小瀧くんに恋してるわ。今、ぼくたちは恋してる。

しかも、現実世界で好きな人に好きって言いまくったらちょっと引かれるとかあると思うんですけど、アイドルだから好きって言っていいんだよね!しかも、小瀧くんのことをもっと知ってもっと好きになりたい身としては、いわゆる同担さんや同G担さんとお話したい!

大学進学と同時にTwitterを始めたがROM専を貫いてきた、が、ラキセコンを迎えるにあたって初めて「フォロワーさんと会う」というイベントを行った。なにこれ楽しい!これ、小瀧くんを好きになってなかったら絶対出会うことが無かった方たちだよね!Twitterでもこんな筆者とお話してくださる方がいて、毎日が大変ハッピー。これまでも筆者の人生は大体ハッピーラッキーという感じだったが、ジャニオタ8年にして新しい世界を開けた気がする。

 

ずっと裕翔くんひいてはJUMPちゃんを応援してきて、彼らが爆走する中で担当を降りるというのは非常に悩めることであった。

しかし、小瀧くんに恋してしまった以上、彼を担当にしようと思う。今日のご飯、クリームシチューだったのだが、思い出したエピソードが小瀧くんの好きな食べ物「はまちゃんといっしょ」「じゃあクリームシチューやな!」である。

で、2016年1月24日、彼らは福岡でコンサートをしているが、大雪。雪といえば思い出すのはMORSEじゃん。

しかも今日、満月なんだよ!まんまるのお月様で思い出すのといったら小瀧くんじゃん。もうダメだ。恋だ。付き合ってほしい。アイドルとしてっていうか普通の人として好き。

ていうか普通に好みのタイプ。クラスにいたらマジで好きになる。イケイケじゃん、超かっこよくないですか?爆モテ小瀧くん好き!ハイカースト集団に入れるように努力するし!


非常に都合のいい話ではあるが、「担当」という解釈が筆者の中で変わった以上、小瀧くんを担当にするし、裕翔くんも今まで通りの姿勢で応援したい。だって趣味だから、楽しいことしかない方がいいに決まっている。と思う。

 理屈なんてない、これが多分運命だったんだよ、

Can't stop lovin'you~~!!!


第4章 本稿の限界

序章にて担降りについて客観的に考察する旨を述べたが、かなわぬ話であった。こんな自分の中でのビッグイベント、冷静に客観的にとか無理っしょ。


謝辞

裕翔くん、JUMPちゃん、小瀧くん、WESTさん、こんな楽しい悩みをありがとうございます。

そしてこんな駄文を読んでくださった方々にも深く感謝申し上げます。